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頭皮の乾癬とは

もし普段から頭皮を清潔にしているのにも関わらず、フケが目立つようになったら頭皮の乾癬を発症している可能性があります。シャンプーのすすぎ残しや過剰な洗髪によって頭皮が逆に油っぽくなり、フケが出るケースもありますが、こういった場合のフケは原因を取り除けば次第に目立たなくなる筈です。 頭皮乾癬も乾癬の一種で病名通り患部は頭皮となりますが、乾癬症状特有の脂性のフケがたくさん出るような皮脂が異常分泌を起こしている疑いが濃厚です。乾癬は症状に応じて数種類に分類されますが、頭皮の乾癬をはじめ、他の乾癬タイプの場合でも一番最初に頭皮に異常が現れる傾向があります。 乾癬患者さんの頭皮から分泌されるのはフケではなく、鱗屑です。

症状と部位

頭皮を中心に、耳の周りや額にも症状が出現します。大量の鱗屑が出ますが、症状がフケだけだと脂漏性湿疹と区別できないことも。脂漏性湿疹も乾癬同様発症原因や治療の正確なメカニズムが解明されていない病気ですから厄介ですが、同じ頭皮の異常でも脂漏性湿疹は癜風菌(でんぷう きん)と呼ばれるカビ菌が原因として考えられています。 また、脂漏性湿疹の場合フケがパラパラと舞い落ちますし、単なるフケ症の方のフケは肉眼ではっきり確認しにくい程細かいものです。その点頭皮の新陳代謝の サイクルに異常が生じる乾癬の場合、鱗屑は1つ1つ大きくなるのが特徴的で、サイズが大きいにも関わらず頭皮から中々剥がれ落ちません。もし乾癬を発症している場合、脂漏性湿疹と区別する為にも頭皮以外の部位を念入りにチェックし、肘や膝などに発疹がないかどうか確認しましょう。ただし脂漏性皮膚炎も頭皮のフケ以外に、小鼻や口の周りなど皮膚が赤くただれたようになったり皮が剥ける紛らわしい症状が出現します。 ほとんどの場合鱗屑と共に頭皮の赤斑が認められますから、鏡を使ったり家族を頼り頭皮の状態をしっかり把握する必要があります。

原因

頭皮におけるターンオーバーのサイクルが何らかの原因で異常になってしまうと、「フケ」が大きくなり、目に見えるほどになるのです。 残念ですが、この原因はいまだ未解明です。

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