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![No.12 [ パソコンと音楽1 ]](/library/mondo21.net/column/image/no12_ttl.gif) |
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さて、実は毎回ネタ探しに苦労しているこのコラムなんですが、今月は本当に困った(笑)。
だいたい、幅広いMONDO21のジャンルを私一人でカバーするなんてねぇ・・・無茶ですぜ、、、編成のMさん(笑)。さて、グチはこの辺までにして今月のお題に参りましょう。今月のお題は「パソコンと音楽」。
大昔(笑)、音楽の世界に「MIDI」(Musical Instrument DigitalInterface)という規格が成立しました。これは当時台頭してきていたシンセサイザーを複数台接続し、1台のシンセサイザーを演奏するだけで同時に複数のシンセサイザーから音を出力するさせることを異なるメーカー間でも可能にさせることを目的として作られた規格でした。
接続することを目的とした規格ですから、当然インタフェースに関わるハード的な規格とそこに流すソフト的な規格があり、特にソフト的な規格は上記のようなことを目指した規格ですので、音楽そのものの受け渡しではなく、あくまで演奏情報の受け渡しを目的としています。
よって、実際に受け渡しされる情報は「鍵盤を弾く」情報、つまり「どういうタイミング」で「どれくらいの長さ」で「どの音程」を「どれくらいの強さ」で弾くかという情報が基本になります。これ以外にも「ペダルを踏む」情報などが有り、基本は「鍵盤」による演奏を噛み砕いた情報となっています。
もともとは1台のシンセ(面倒くさいので省略して書きます(苦笑))を弾くことで複数のシンセを同時に鳴らすということが目的でしたが、そのうち人が実際に弾かなくてもMIDIの情報を送ることさえ出来れば「自動演奏」が可能になると言うことに気づきます。こうして「自動演奏」機能を持った「シーケンサー」が現れます。
大変便利な「シーケンサー」でしたが、欠点が1つありました。それは演奏情報の入力/確認が簡単ではないということです。そこで、あることに気づきます(笑)。「「シーケンサー」って結局のところコンピュータだよな」ってことです。だったら大きい画面を持ったパソコンで演奏情報を入力する方が楽なんぢゃないか? ということを考える人が出てくるわけです。
さて、こうしてパソコンでMIDIを使ってシンセサイザーを自動演奏させると言うことが始まったわけですが、要となったのは「ローランド」が発売した「MPU-401」というパソコン用のMIDI専用インタフェースです。これのおかげでパソコンとシンセをMIDIでつなぐことが比較的簡単に出来るようになったのです。
ただし、この時点では「パソコンで音楽」というのはミュージシャンと一部のマニアのものでした。というのも、音を出すシンセが高かったですし、シンセは鍵盤楽器ですから「鍵盤が弾けないと買う意味がない」という意識も高かったと思います(個人的に・・・ですが(苦笑))。
そこに画期的な製品が出ます。「ローランド」が発売した「ミュージ君」です。
これは先のMPU-401をワンボード化した「MPU-PC98」と音源である「MT-32」、国民機パソコン(笑)のPC-9801用のシーケンスソフトをパッケージ化した製品でした。
これは爆発的に売れましたねぇ・・・。というのも当時、大学を卒業して2年目の私が初めてPC-98を買いまして・・・。主な目的は大学時代の友人とパソコン通信(当時はインターネットなんてありません(苦笑))のメールで連絡を取り合うことだったんですが、それだけぢゃもったいない、、、何か他にパソコンを利用する方法はないか? って考えていたときにローランドが「MT-32」を単体で発売したんです。
当時ギターを弾いていた私は「これでバックバンドの演奏を自動演奏させよう!」と思い立ったわけです。
この「MT-32」。価格は安いわ、鍵盤がなくてコンパクトだわ、シンセだけでなくドラムやギター、ベースの音まで鳴らせるわという画期的音源だったんで速攻でゲットしたんですね。で、MPU-PC98を買おうと思ったらすぐにミュージ君が発売になってこれがバカ売れしたため、単体のMPU-PC98が品薄になっちゃったんですよ(苦笑)。手にはいるまで時間がかかったなぁ・・・(涙)。
さて、このミュージ君が売れた理由の一つにシーケンスソフトがあります。
これが出るまではシーケンスソフトというと、その入力方法は鍵盤を使って演奏した情報をMIDIで出力し、これをパソコンで自動記録するというスタイルが主流でした。あくまで鍵盤演奏の補助と言うのが原則だったんですね。で、次に出たのが「カモンミュージック」が出した「RCM-98」を代表とするシリーズです。
これは演奏情報を全て数値で入力すると言うモノでした。例えば4分音符の長さを48と決め、ある音符が鳴ってから次になるまでの間隔やその音符が鳴る長さをこの数値で表現し、音程、音を鳴らす強弱までも全て数値で入力すると言うモノでした。でも、これってパソコンを使う人間には敷居が低かったんですが、一般には音楽を数値に変換しなければならなかったため敷居はまだまだ高かったわけです。
これに対し、ミュージ君のソフトはパソコンの画面に五線譜を表示し、ここにマウスで音符を置いていくという入力方法を提供したのです。
これは入力の敷居を低くしました。だって、市販の楽譜を購入して、その楽譜に書かれている通りに音符を入力していけば音楽を演奏させることが出来るわけですからね。
こうして当時出始めた「DTM」(DeskTop Music)という言葉と共に「パソコンで音楽」は広まっていくわけです。
私はといいますと、先の「RCM-98」を使い続けました。RCM-98は数値で全てを入力するため、微妙な表現がミュージ君に比べて出しやすかったんですよね。数値入力には抵抗感がなかったし・・・(笑)。
さて、最後にもう一つ。
「パソコンで音楽」が流行った要因の一つに当時サービスが始まっていた「パソコン通信」があると思います。
シーケンスソフトに入力したモノは結局はパソコンの「データ」です。ですからパソコン通信を使って互いのデータを交換することは容易だったのです。
また、当時のパソコン通信は300Kbps~1200Kbpsという通信速度であり、現在のMP3のような音楽データをそのままやりとりするには負荷が重すぎました。でも、シーケンスデータであれば1曲あたりせいぜい100KB程度であったため、さらにこれを圧縮すれば扱いが容易だったという側面も見逃せません。
加えて、ミュージ君がバカ売れしてくれたおかげでMT-32が音源のデファクトスタンダードになり、このためMT-32をターゲットにシーケンスデータを作れば誰でも簡単に演奏を再現できるという状況になりました。
こうした背景もあってパソコン通信上に多くのMT-32用のシーケンスデータがアップロードされライブラリー化されました(これが後に著作権の問題に発展していくわけですが・・・)。
また、パソコンユーザーの中にはミュージ君やRCM-98のデータを再生するプレイヤーソフトを自作して公開する人が現れ、MT-32さえ持っていればシーケンスソフトの種類を気にすることなくパソコン通信上のシーケンスデータを利用出来るようになりました。この結果、演奏データを入力出来なくてもシーケンスデータを単純に音楽として楽しむというユーザー層が現れるようになりました。
こうして、当時の諸々の環境が合わさって現在のDTMユーザーを生み出す基盤になっていったわけです。
えっ? 私ですか? もちろん某パソコン通信にデータをアップロードしまくってました(笑)。おまけにそこにアップロードされる他の人のデータの感想を書きまくり、気がついたらそこの管理をお手伝いする立場になっていました(爆笑)。ついでに当時のパソコン通信雑誌にインタビューされた記事が顔写真入りで掲載されるというオチまで・・・(苦笑)。
さて、DTMをネタにMONDO21で番組が作れないか・・・昔からいろいろと考えているんですが難しいんですよねぇ・・・HowToモノぢゃいまいちだしなぁ・・・。でも、「パソコン」と「音楽」というMONDO21の視聴者向けのネタではあると思うんですけどねぇ・・・DTMでこんな番組が見たいなぁ・・・というご希望がありましたら、ぜひメールを下さい。お待ちしてますよぉ!
と言うことで、今回は少し長くなりましたが、また! |
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