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#150・151:聖なるエロスの画家・金子國義

ジュルジュ・バタイユ作・生田耕作訳『眼球譚』『マダムエドワルダ』、マルキ・ド・サド作・澁澤龍彦訳『悪徳の栄え』『ソドム120日』、ポーリーヌ・レアージュ作『O嬢の物語』など、数々の偉大なる性の異端文学の挿絵を手がけ、沼昭三の『家畜人ヤプー』を描いた画家:金子國義。

金子の描く少女や女たちは日本人にも西洋人にもみせる普遍性がある。1997年パリで開かれたバタイユ生誕100年記念シンポジウムに招かれた金子は、研究者たちから絶賛され、氏の絵を「西洋的情感と日本的情感を神秘的方法で見事に結びつけた上質なエロチシズムだ」と言わしめた。

可憐でスキャンダラスな女性の不条理に恋し、少女の秘密の世界を濃厚で上質なエロチシズムで描いてきた彼は、鉛筆画や挿絵の他にも油絵や版画、写真など多くの画集を刊行している。エロチシズムも極めると「聖域」に到達する。それが金子の世界であり、近年は宗教画にも挑んでいる。

番組は、性のカリスマ画家:金子國義の世界を探る。三島由紀夫や澁澤龍彦との交流エピソードや創作秘話。澁澤邸を彷彿させる古い洋館の金子邸で、50年代西洋のB級ヌード雑誌などのコレクションから創作の源に迫る。さらに、第4作目となる新作写真集の撮影にも8月から着手する写真家・金子の「エロチシズム」の世界も紹介する。

■金子國義プロフィール
1936年生まれ画家・写真家。澁澤龍彦や三島由紀夫に激賞され、デビュー。フランスの思想家・作家ジョルジュ・バタイユやマルキ・ド・サド、ルイス・キャロルなど西洋異端文学作品に登場する少女や女性からインスパイアされ、「聖なるエロス」を描いてきた。
■ジョルジュ・バタイユ
1897-1962 フランスビヨン生まれ思想家、哲学者、小説家。1928年、バタイユが匿名で地下出版した『眼球譚』は、マルキ・ド・サド以来のエロティシズム異端文学の傑作として名高い。『無神学大全』『呪われた部分』『エロチシズム』など多くの著書により西欧思想を根本的に問い直し、デリダやフーコーに多大な影響を与えた20世紀の最重要思想家の一人である。

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