生老病死、天変地異、人の力ではどうすることもできない、不思議な力。それを最も恐れ、回避しようと一所懸命だった人物、それが桓武天皇であり、京都を築いた人々だった。
天皇は、愛する人を失い、疫病、飢饉に悩まされ、幾度となく不幸に見舞われた。それが弟の早良親王の怨霊がなせる崇りだと捉えた天皇は、怨霊と対峙し、敬虔な一念で祈り祀った。四神を配し、大将軍に守護を頼み、鬼門に社を建て・・・頑丈に守られた京の町は、まるで幾重にも張り巡らされたセキュリティーシステムで覆われているかのようだ。
一歩、また一歩聖域として守られた古都へ私たちは足を踏み入れてゆく。 |
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