グリスリンの効果

グリスリンの多嚢胞性卵巣(PCOS)への効果

多嚢胞性卵巣(PCOS)の原因の1つは、「インスリン抵抗性」(肝臓から充分なインスリンが分泌されているにもかかわらず、効果を発揮できずに血液中の糖を充分に下げられない状態)だといわれています。

グリスリンはもともと糖尿病患者のインスリンの機能を上げるという目的で使われていました。グリスリンを摂取する事によりインスリン抵抗性が改善され月経不順や多嚢胞性卵巣(PCOS)が改善されます。

グリスリンと多嚢胞性卵巣(PCOS)の治療に用いられることが多い芍薬甘草湯と比較した実験が行われています。

多嚢胞性卵巣(PCOS)と診断された28名の女性患者を対象に3か月間、やはり多嚢胞性卵巣(PCOS)の治療に用いられることが多い芍薬甘草湯と比較したデータが取られました。

排卵を認めた例はグリスリンを使用した群で66.7%、芍薬甘草湯を使用した群で30.8%。排卵率で2倍以上差があったうえ、グリスリンを使用した人は女性ホルモンのバランスも改善されたという結果が得られたそうです。

グリスリンとクロミッドの相乗効果

クロミッドとの併用試験では、これまでクロミッドを飲んでも排卵しなかった方にグリスリンをプラスしたところ、7割以上の患者さんに排卵が認められたという結果も出ています。

PCOSが改善し喜ぶ

その為、グリスリンは多くの不妊治療専門クリニックで採用されています。

グリスリンの適切な摂取量

グリスリンは通常1日54mg前後を基準に商品化されています。ただし、多嚢胞性卵巣(PCOS)改善など為には162mgを摂取する事が良いとされています。

しかし、グリスリンの価格は安価ではありません。最初はメーカーが推奨する摂取量を摂り、効果をみながら摂取量を増やす事をお勧めします。

グリスリンの場合過剰摂取による副作用は無いため、クロミッドなど他の薬での治療を受けている人でも安心して摂取できます。グリスリンがマイタケから抽出された成分という事からも納得です。

グリスリンの含有量に注意

グリスリンの含有量について消費者を惑わす様なメーカー(販売業者のサイト)がありますので注意してください。

グリスリンメーカーの表示に注意

オーブル社の表示は分かりにくく、他の2ブランドに比べグリスリンの量が多い様な表示になっていますが3社とも1日当たりのグリスリンの量は54mgで同じです。

マイタケエキスの量とグリスリンの量は別です(マイタケエキスの18%がグリスリンの量)プレ・グリスリンの量とグリスリンの量は別です(プレ・グリスリンの18%の量がグリスリンの量)

グリスリンの原料

グリスリンとはマイタケ由来のグリコプロテインで、正確には活性グリコプロテインです。英語ではactive glycoproteinという名前です

グリスリンはマイタケエキスから抽出されたもので、その18%がグリスリンです。メーカーによって以下の様な表示になっています。表示がいくつかあり曖昧に表示してあるメーカーもあるので注意が必要です。

マイタケエキス(英語ではMaitake Mushroom Standardized Extract)特許を取っているためPSX-Fractionという商標が登録されています。

その他マイタケ抽出物とかプレ・グリスリン粉末と表示してあるメーカーもあります。このマイタケエキス(Maitake Mushroom Standardized Extract / PSX-Fraction / マイタケ抽出物 / プレ・グリスリン粉末)100mgには約18mgのグリスリンが含有されています。

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