PCOSは子宮体癌になりやすい

癌のリスクもある多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣(PCOS)の一症状である不妊問題は夫婦にとって本当に切実で、子供を望んでいるのにも関わらず妊娠することができず、精神的に参ってしまう女性も大勢います。

最近は出産時期もどんどん高齢化し、ナレーターの坂上みきさんが6年間の不妊治療を経て、53歳で妊娠、出産に成功しています。

ただし一般的には高齢になる程妊娠、出産しにくくなるのは事実で、不妊治療に伴う経済的負担や心身の負担は想像以上に大きいものです。けれど多嚢胞性卵巣(PCOS)になると、ある意味で不妊症状以上に深刻なリスクを伴うことが判明しています。

実は多嚢胞性卵巣(PCOS)の症状は不妊や月経異常、肥満やニキビ、多毛、低音声、陰核肥大などの男性化兆候だけではありません。多嚢胞性卵巣患者さんは、子宮体癌発症のリスクが高まることが判明しています。

PCOSの放置は危険

多嚢胞性卵巣(PCOS)の影響で長期間月経異常が続くと、エストロゲンとプロゲステロンのバランスも崩れますから子宮体癌が発症しやすくなります。

落ち込む女性

特に稀発月経や無月経症状を放置したまま長期間経つと、子宮体癌リスクが上昇します。

「まだ未婚だから」、「子供を生む気はないから」と月経異常を自覚しながら医療機関で受診せずに放置しているケースも多く、また現代病にもなっている摂食障害やストレスの影響で生理がストップしてしまっているケースも急増しています。

原因が何であれ月経異常状態が長引く程、不妊はもちろん子宮体癌の危険性も高まります。「多嚢胞性卵巣(PCOS)の人は子宮体癌になりやすい」と言う説は残念ながら事実です。

PCOSの患者さんは生活習慣病を起こしやすい

また肥満も多嚢胞性卵巣の症状の1つですが、PCOS患者さんは元々生活習慣病を引き起こしやすく、今は問題なくても生活習慣病家系、肥満家系、糖尿病家系の可能性があると高確率で発症します。

「体型がちょっと太め」程度なら深刻になる必要がないと楽観視されがちですが、生活習慣病予備軍は将来心血管系に重要なダメージを追う恐れがあります。

多嚢胞性卵巣(PCOS)の正確なメカニズムはまだ解明されていませんが、進行性の病気であることは間違いないようです。

医療機関で治療したり、有効なサプリメントや生活習慣の改善を試みない限り、子宮体癌も含め諸々のリスクも上昇し続けます。

最近SX-FRACTIONなど多嚢胞性卵巣(PCOS)に有効なアメリカのサプリメントに注目が集まっていますが、なぜアメリカがサプリメント大国、先進国となり処方薬に近いレベルのクオリティーの高さを誇るかと言えば、アメリカが予防を重視する国だからです。

アメリカの医療費は日本とは比較にならないぐらい高額ですから、サプリで病気の予防、改善に励み、できるだけ医療機関を受診せず経済的負担を抑えるのが一般的な考えです。

中国でも病気になる前の未病の段階で発症を食い止めるべく、体質自体を改善する為の漢方文化が盛んですよね。

女性である以上卵巣との縁は一生切れません。こじらせてからでは経済的負担も心身の負担も大きい医療機関での治療に頼るしかありませんし、普段から定期的に検査を受け、多嚢胞性卵巣(PCOS)も含めて子宮のコンディションには常に配慮しましょう。

多嚢胞性卵巣(PCOS)は初潮を迎えた女性ならどなたでも発症する可能性があり、卵巣が若くてもPCOSが認められるケースは珍しくありません。

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