ヘルペスってどんな症状?
多くの方がかかったことのある「ヘルペス」、これってどんな病気なのかご存知ですか?
ヘルペスって言うと、よく口もとなんかに水ぶくれのようなものができて、それがつぶれるととても痛い上に飛び火してしまうアレです。口もとにできるヘルペスは口唇ヘルペスと言われます。人によってはニキビのようなものだったり、口もとじゃなくて頬とか腕なんかにできることもあるようです。
このヘルペスというのは、実は誰でも感染してしまう可能性があります。
実際に私もヘルペスに感染してしまい繰り返し何度も悩まされてきました。
症状は小さな水ぶくれですが、ひとたび現れてしまえばピリピリとした強い痛みに加え、口もとや唇にできてしまうと見た目も良いものではありません。口角にできたときには口を開けるだけでも痛むので、食事を摂るのも喋るのも一苦労です。
大人になってから初めてヘルペスに感染すると、たくさんの水ぶくれができてしまったり、リンパ節の腫れや熱が出てしまったりと重症化することもあります。
子どものときに感染していれば、発症しても抗体ができるために軽い症状で済むと言われています。それでもやはり痛みの強い水ぶくれができてしまったり、口もとに違和感があったり、私のように食事を摂るのも辛かったりと、さまざまな症状が現れます。
こんなとても辛いヘルペスですが、なぜ発症してしまうのでしょうか?
ヘルペスにかかってしまう原因って?
ヘルペスはウイルスが原因で起こってしまうものです。
「ヘルペスウイルス」によるもので、このウイルスのせいでなんと成人の約7割が感染していると言われているんです。
よく疲れが溜まったときとか、紫外線を長時間浴びたときとか、風邪をひいたり体調を崩してしまったというときにヘルペスができやすいと言いますよね。体の抵抗力が下がったときに、一度は治ったはずのヘルペスが何度でも再発してしまうのはよく聞く話です。
ヘルペスウイルスはどうしてなかなか良くならないんでしょうか?
ヘルペスウイルスは、ウイルス自体の力というのはさほど強くありません。
しかし、ひとたび感染してしまうと自分の免疫力でウイルスをやっつけることができないので、いつまでも体の中に残ってしまいます。
健康なときには体の中にじっと潜んでいるのですが、ストレスが引き金になったり風邪をひいたり体調を崩すと、ウイルスの力の方が勝ってヘルペスが再発してしまうというわけなんです。たった150ナノメートル(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)という小さな小さなウイルスが、あの痛々しい水ぶくれを作り出してしまうのですから、とても恐ろしいものです。
ヘルペスウイルスに一度感染してしまうと、自分の力では体の外にウイルスを追い出せません。繰り返し発症する可能性があります。
そのたびにあのピリピリとした強い痛みに襲われると思うと、本当に辛いものです。
私だけでなく、多くの方がヘルペスの痛みに悩まされているでしょう。
ヘルペスになる人とならない人、正確には毎月のようになる人と年に一度位しか発症しない人がいるのは、体内に潜んでいるウイルスの量が関係したり、免疫機能の差だと言われます。
ヘルペス発症にはウイルス以外にも原因がある?
ヘルペスウイルスが体の中で再び動き出してしまう原因としては、体の抵抗力・免疫力が下がってしまうことにあります。
風邪をひいたり体調を崩すというほかにも、ストレス、疲労、寝不足といったことも原因のひとつです。ヘルペスウイルスを抑え込んでおくためにも、体にとって不利な状況を作り出さないことがとても大事なんですね。
見落としがちな原因のひとつなんですが、アルギニンが多く含まれている食品を食べるとヘルペスを発症しやすいということもあります。
アルギニンと言うのはアミノ酸のひとつ。
体の中でも作ることができますが、傷を治すときや大きなストレスを受けるような状態のときにはアルギニンを摂取する必要があるので、条件付必須アミノ酸というふうに呼ばれているんです。このアルギニンは、ナッツ類や牛乳、大豆やエビなどいろいろな食べ物に多く含まれています。
これらのアルギニンを含む食品を摂ると、ヘルペスを引き起こしやすいと言われていますので要注意です。
ただ、アルギニンを一切摂らない!というのはやはり難しいこと。
たくさんの食品に含まれているほか、アルギニンは摂取しなければならないアミノ酸だからです。
そして、アルギニンはなんと「成長ホルモン」を分泌させる効果があるとも言われています。成長ホルモンというのは寝ている間に分泌されるホルモンで、細胞分裂を促して骨や筋肉などを成長させる働きをもっています。
もうひとつ、成長ホルモンは体の中のカルシウム濃度をはじめ、体のさまざまな状態を一定にコントロールしてくれる働きももっています。ですから成長ホルモンがしっかりと分泌されていないと、朝起きたときに体がだるい…という状態になってしまうというわけ。
つまり、アルギニンを摂らないと疲れやすくなってしまったり、免疫力が下がったりするために結局ヘルペスを発症しやすくなってしまうんですね。
ヘルペスが発症してしまう原因としては、このようにただ単にウイルスに感染するだけで発症するのではなく、体の変化に合わせて症状が現れてしまうということなんです。ヘルペスの症状が現れているときには、体の抵抗力が落ちているとか疲れているとか、ウイルス以外にもなんらかの原因があるということを覚えておいてください。
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